フォントを作りたる話

誰もが毎日使っているけれども気にする人はそんなに多くないのが、フォントだ。フォントは人が作る。これが結構大変で、日本語向けのフォントなど、字の種類と多さで苦労する。まあそれは汎用のフォントを作ろうという時に問題になるのであって、自分で使う分にはそれだけ作ってやればいいと割りきることもできる。

今、自分でもフォントを試みに作っている。「むつき」という。前から昔の活版印刷のような字が使いたいと思っていた。GL-築地五号がいいと思ったが、印刷物のスキャンを機械的にアウトライン化したもののようで、アウトラインが凸凹している。だからそれを下地に新しくフォントを作ることにした。

別に築地体の覆刻を目指しているわけではなく、それなら商用で高品質の書体が既にあるから、それを買うのがよいと思う。それでも使いたいという方がいれば、それは有難いことだ。