価値

価値とは何なのか。一般的な通念から言えば、価値が等しい物は、互いに交換ができるものだといえるだろう。交換可能といっても、それは状況によって変わるはずだ。豚に真珠猫に小判と言うが、猫にとって小判の価値はそこらの石ころと変わらないかもしれない。人間にとってだって、無人島で暮らすとなれば小判よりも鋭利な石ころの方がずっと有価値となる。

有価値。価値は交換可能性ではかられるが、あっても無くても変わらないものは無と価値が等しい。それが無価値であり、無と価値が等しくないものは有価値といえるだろう。

無との交換可能性を考えることで価値が有る・無いが言えるようになったが、さらに量の考えを入れれば、スカラーな価値ができる。100円のジュースは10円の駄菓子10個分の価値がある、のように。しかし、100円のジュースは10円の駄菓子10個とどのような場面で交換可能なのか。それは売買に限った価値基準であり、今ジュースが飲みたい人間にとっては、ジュースは駄菓子10個と交換可能ではない。