MIDIデータを可視化するやつを作った
音楽でどういう音が鳴っているのかを知りたいと思ったので、MIDIデータを可視化するやつ、Midivisを作りました。
Web MIDI APIが動くブラウザー(Google ChromeかMicrosoft Edge)で使うことができます。Mozilla FirefoxはWeb MIDI APIをサポートしていないので動きません。(プラグインを使えば動かせるかもしれませんが、確認していません。)
ノートは、横方向は半音、縦方向は完全4度の音程で並んでいます。ノートは横に12列並んでいるので、これだと同じ音が重複して表示されることになりますが、このように表示することで、コードのパターンが分かりやすくなります。たとえば、次の動画ではカノン進行 D-A-Bm-F♯m-G-D-G-A を演奏していますが、D→AやBm→F♯m、G→Dのような4度下行のパターンは下に、D→Gのような4度上行は上に、A→BmやF♯m→G、G→Aといった2度の上行は右に動いて感じるかと思います。そうすると、カノン進行全体ではパターンはどんどん右に動いていきますが、循環コードなので最後には元の配置に戻ります。こういう表現ができるのは音を重複して表示させているからで、これを横幅5列にして重複をなくしてしまうと、パターンが途切れてうまくアニメーションしなくなってしまいます。
(動画ではF♯はG♭と表示されていますが、Midivis最新版では音名の表示にシャープを使うよう切り替えることができます。)
おまけですが、コードネームを表示する機能もつけています。よく使われるコードは表示できると思いますが、対応していないコードは代替表示になります1。異名同音も無視されるので、あくまでおまけ機能です。
-
たとえばC, D♭, G, Bから構成されるコードがC{1,m2,5,M7}のような表示になります。↩